串田演出『法界坊』

歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』を観るために銀座へ赴く。友人と早めに待ち合わせをして中国茶館『香韻』でアフタヌーンティ。友人が先に観た納涼一部の感想を聞いたり、若手役者のことなどあれこれと。ついプロデュースしたくなる役者のこととか、資質のこととか、持ち味とか、某役者と某役者の功罪とか。かなり勝手なことをしゃべっているんですが、それが面白いのよね。


私の八月歌舞伎観劇の手始めは第三部『法界坊』。5月、7月に引き続き外部演出家の歌舞伎公演。野田さん、蜷川さん、串田さんという演出家の歌舞伎を見てきた限り、野田さんの演出家としての個性って凄いものがあるんだなと思いました。さて、串田演出の歌舞伎を生で観るのはコークン『桜姫』に続いて2度目。ビデオでは平成中村座『夏祭浪花鑑』、コクーン三人吉三』を観ております。串田さんの場合は古典歌舞伎のエッセンスを大事にしつつ、「今」に通じる臨場感を出そうとしているような気がします。ただ生で拝見した2作品を観た限りではわりとこじんまりまとまっている感じがしました。ビデオで観た2作品からのイメージではもう少しダイナミックな臨場感があるのかなーと期待していたのですが…。詳細感想は後日。